Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

日銀の年金

福井総裁が村上ファンドに出資した問題ですが、最初は就任時に解約しなかったのに2月になって突然解約したことが問題になっていたのに、やがてゼロ金利で預金に利子が全然付かないのに総裁だけ村上ファンドで儲けたというやっかみ半分の話になり、さらに福井総裁が資産を公開したところ、日銀の年金は高額すぎるという批判になってしまっているようです。


日銀の年金については、bewaadさんが6/29の記事で詳しく説明し、さらにそこにコメントでいろんな情報が寄せられたことで、大分詳しく分かってきました。


http://bewaad.com/20060629.html


日銀職員は厚生年金に属しているのですが、日銀の場合、一般的な厚生年金にある基礎部分と報酬比例部分(いわゆる「1階」と「2階」)に加えて、日銀が直接支払っている「3階」部分があるそうです。
そして日銀の場合、人件費などの経費は通貨発行益(日銀が通貨を発行したことで得る利益)から出ますから、この「3階」部分も通貨発行益から出ていると考えられます。
この話をワイドショーや週刊誌風に解釈すると、「日銀はお札を刷って得た利益で高額の年金を支払っている」ということになってしまいます。w
「金のなる木はないものか」とは昔から人々がよく言う台詞の一つですが(笑)、日銀の場合、それに似た話があったわけで、こりゃ日銀バッシング必至の情勢ですねえ。w
政府与党も日銀の年金に問題が逸れても別に困らないどころか、これで首相追求の勢いが弱まれば却って好都合なわけですから、このバッシングは放置するのではないでしょうか?
どうやら、当分の間、日銀を中心とする嵐は荒れ狂い続けるようですね。