Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

民主党が赤字国債の発行を止める!?

さて、この「埋蔵金」に関して、かんべえさんがとんでもないことを言っています。w

<12月5日>(水)


(中略)


ホテルオークラ別館での大パーティーである。まとめて大勢の人に会えるのでありがたい。特に金融界の人は、しょっちゅう勤務先が変わったりするので、こういうときが名刺交換のチャンスとなる。主催者の挨拶が短いのもありがたい。政治家では、中川さんと渡辺さんが来てました。経済政策をめぐる旬の話題は、「埋蔵金」であるようですな。結構なことです。

特別会計の中には、財務省がヘソクリにしているお金が数十兆円単位である。にもかかわらず、「財政再建のために消費税増税が必要だ」と言っている。これって、ケシカラン話ですよね。もちろん、ヘソクリは1回使ってしまえばそれで終わりなので、いざというときのために残しておくという財務省の考え方は、財政当局としては正しいと思う。

○政府にとっての恐怖のシナリオは、来年4月の予算関連法案において、民主党が「赤字国債の発行を止める」という暴挙に出ることであった。その場合、平成 20年度予算は赤字国債抜きで執行しなければならず、20兆円程度の穴が空く。そこで財務省は、泣く泣くヘソクリに手をつけることになるのだが、そこで初めてヘソクリの存在を知った国民がなんと思うか。「バカヤロー、何が消費税だ。人にお願いをする前に、ちゃんと裸にならんかい!」と怒ったのではないか。

○「埋蔵金」は、増税派に対する上げ潮派の攻撃という性質を持っていますが、この問題が表面化したお陰で、自民党にとってのリスクシナリオは回避されつつある。いやはや、政治は奥が深いのであります。


かんべえの不規則発言


もし本当に民主党が「赤字国債の発行を止める」のであれば、それこそ暴挙と言うしかないでしょう。そうなったら僕は野口旭氏に倣って「経済学を知らない民主党」というエントリーを書かなければなりません。w
まあ、「さすがにそこまではしないのではないか」と思いつつ、一方では「 組織維持のために反自民路線を取っている民主党ならやりかねない」とも思ったりするのですが、果たしてこの暴挙は行われてしまうのでしょうか?