対馬における日韓トラブルについての麻生首相の発言
最近、産経新聞が対馬における韓国人観光客の増加やマナーの悪さ、土地の買い占めなどを問題視する記事を掲載しています。
韓国では民間レベルで対馬の領有権を主張する声も出ているため、それでいらだっているのでしょう。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081021/trd0810210907005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081022/plc0810220825001-n1.htm
確かにマナーの悪さや「対馬は韓国領」と言わんばかりの態度は僕も問題だと思いますが、それさえ改善されれば観光客の増加や土地の購入は問題とは言えないでしょう。
特に土地の購入は日本の法律に則ってなされていますので、むしろ韓国人が日本の主権を認めていることになります。*1
この件について麻生首相が質問されたのですが、その回答は非常に冷静なものでした。
長崎県の対馬に本部を置く海上自衛隊対馬防備隊の施設に隣接する地域に韓国資本のホテルが建設されるなど、島内の不動産が韓国資本に買い占められている現状について、麻生太郎首相は21日夜、「土地は合法的に買っている。日本がかつて米国の土地を買ったのと同じで、自分が買ったときはよくて、人が買ったら悪いとは言えない」と述べ、あまり問題視しない姿勢を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081021/plc0810212057013-n1.htm
【対馬での韓国資本による不動産買い占め問題】
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081021/plc0810212127015-n3.htm
−−韓国国内で対馬が自国領土だという論調が盛り上がっていて、韓国の国会議員が返還決議を出したり、対馬島内の不動産を買い占めるなどの動きが出ている。こうした動きに対しての受け止めは
「土地を買おうということに関しては、合法的に買っておられるわけでしょ? 日本がかつて米国の土地を買ったのと同じですから。ニューヨークの土地を買っていたのと同じですから。自分が買ったときは良くて、人が買ったら悪いというのが産経新聞とは。それほど偏向しているわけではないと思いますね。それが一点。それから韓国政府が、対馬があの韓国領土ということを言ったことは、過去1回もないと思いますよ」
こういう発言を見ると、やはり麻生首相は排他的ナショナリズムとは一線を画しているのだなあと思います。麻生首相の信奉者には嫌韓的なナショナリストも多いと思いますが、そういう人たちはこの発言に失望しているのでしょうね。