Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

新年のあいさつ

ずっとブログの更新ができないまま、年が明けてしまいました。
あれから、北朝鮮の韓国・延坪(ヨンピョン)島への攻撃、東京都の青少年育成条例によるマンガ規制問題、財務省による増税キャンペーンなど、気になる問題は色々あったのですが、ゆっくり考えをまとめてブログを書いている時間が取れませんでした。

今は断片的にはtwitter(@)でつぶやいていますので、もしよろしければそちらもご覧ください。


せっかくなので、これらの問題について簡単に思うところを書いてみます。

北朝鮮については以前の記事で書いたとおり、北朝鮮が対外的な挑発を繰り返す原因は北朝鮮国内の状況にあり、そのため、北朝鮮崩壊後の混乱を覚悟しない限り、誰も北朝鮮を止められないと考えています。今回の延坪島への攻撃に対して、中国も含めて国際社会が無力だったのもそのためでしょう。
ただ、韓国が北朝鮮を凌駕する軍事力と経済力を身につけながら、北朝鮮の暴虐にひたすら耐えるしかないのは、なんだか哀れに思えます。このまま北朝鮮を放置しておけば、いくら中国の支援や北朝鮮自身の体制維持努力があっても、いずれ政権の延命が行き詰まり、ジリ貧を恐れた北朝鮮が軍事力を維持できているうちにソウル攻撃に打って出るのではないかとも思ってしまうのですが、このシナリオを避ける道はあるのでしょうか?


太陽政策と北風政策への弔砲 - Baatarismの溜息通信 太陽政策と北風政策への弔砲 - Baatarismの溜息通信


東京都の青少年育成条例によるマンガ規制問題については、今回は東京都側が「非実在青少年」という概念を取り下げて、代わりに法に触れる表現を行ったマンガを規制する内容に変えて条例制定を強行し、それに反発した出版社側が東京国際アニメフェアをボイコットする動きを見せています。相互不信が頂点に達して、問題がすっかりこじれてしまった状況ですね。
正直、この問題については推進派に対しても反対派に対しても素直に賛同することが出来ず、考えがまだまとまっていないので、もう少し考えてみたいと思います。


また、12月になって予算の問題が取り上げられるようになってから、「もう消費税増税しかない」と言わんばかりの内容が新聞各紙に掲載されています。
これについては高橋洋一氏が問題点を何度も指摘しています。最近だとこの記事がまとまった内容ですね。


マスコミまで「増税止む無し」の大合唱 増税だけが財政再建の道ではないことを示す|高橋洋一の俗論を撃つ!|ダイヤモンド・オンライン マスコミまで「増税止む無し」の大合唱 増税だけが財政再建の道ではないことを示す|高橋洋一の俗論を撃つ!|ダイヤモンド・オンライン


自分でも以前にこの問題は取り上げていますが、そもそも増税分だけ税収が増えるという前提が疑わしいでしょう。デフレで経済成長ができないのに増税しても、景気悪化で税収が減って増税分が相殺されるかどころか、却って財政が悪化してしまう可能性も大きいと思います。


消費税増税は本当に税収を増やすのか? - Baatarismの溜息通信 消費税増税は本当に税収を増やすのか? - Baatarismの溜息通信


あと、昨年ベストセラーになった藻谷浩介氏の「デフレの正体」についても取り上げてみたいのですが、こちらも時間が無くて手が着いていない状態です。
これについては経済学者の菅原晃氏が、出版後の藻谷氏の意見の変化も含めて批判しています。この本に興味がある方は、こちらも一読した方が良いでしょう。現在のところ、20回の連載になっているようですね。


高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門 政治経済 現代社会   藻谷浩介『デフレの正体』に打ち止め 日本政策投資銀行 (19) 高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門 政治経済 現代社会   藻谷浩介『デフレの正体』に打ち止め 日本政策投資銀行 (19)

高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門 政治経済 現代社会   藻谷浩介『デフレの正体』に打ち止め 日本政策投資銀行 (20) 高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門 政治経済 現代社会   藻谷浩介『デフレの正体』に打ち止め 日本政策投資銀行 (20)



最近はなかなか時間が取れないので、次はいつ更新できるか自分でも分からないのですが、こんなブログでも良ければ今年もよろしくお願いします。