Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

中国は追いつめられているのか?

先日発射された北朝鮮のミサイルに関して、現在国連安保理では日本が中心となって提案した北朝鮮制裁決議案が審議されています。すでに安保理理事国15ヶ国中13ヶ国(日本含む)の支持を取り付けているようですが、残るロシアと中国が拒否権を発動するかが焦点となっているようです。特に中国は拒否権を発動する可能性が強く、そうなるとこの決議案は否決されてしまいます。
しかし「雪斎の随想録」さんや「木走日記」さんによると、ロシアが拒否権を発動せずに中国だけが拒否権を発動した場合、中国は北朝鮮を支持した国として国際的に孤立するため、否決されても日本の外交的勝利となるそうです。また、ロシアは今年のサミット開催国ということもあって、欧米主要国がこぞって賛成しているこの制裁措置を拒否することは難しいということです。


国連安保理という「戦場」・続: 雪斎の随想録
北朝鮮制裁決議案採決は日本外交の歴史的勝利か?〜戦後国連外交史上初めて日本が中国にチェックメイトしたという見方 - 木走日記


確かに中国が制裁案を拒否した場合、今度は中国が責任を持って北朝鮮を説得し、ミサイル発射の中止と六ヶ国協議への復帰を飲ませなければならない立場になります。そうしないと本当に北朝鮮を支持していることになってしまいますから。
ただ、そんなことができるくらいならここまで北朝鮮が暴走するはずもないので、中国にとっては制裁案を棄権しても拒否しても困ったことになってしまうのでしょうね。
もはや中国にとっても北朝鮮は足手まといでしかないと思うのですが、中国はいつまで金正日政権のわがままを見逃しておけるのでしょうか?


しかし、中国にしろ韓国にしろロシアにしろ、北朝鮮を助けようとした国はどこも困った事態になっているわけで、本当に恩を仇で返す国ですねえ。w