Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

「おふくろさん」とレインボーマン

大御所・川内康範氏の怒りがおさまらない。ついに「あいつらの心は腐っている。けっして私の書いた歌は歌わせない」と、強い口調での“絶縁宣言”まで飛び出した…。


問題の焦点となっているのは、川内氏が作詞した名唱歌「愛の戦士・レインボーマン」。誰もが口ずさんだことのあるこの歌を、なんと全国の子どもが勝手に改変して歌っていることが発覚したのだ。氏が書いた原詞では、


♪インドの山奥で
修業して…


と、重厚感のあるしたてになっていたが、これらの子どもたちは川内氏の許しを得ずに


♪インドの山奥でんでん虫転んで…


と、作品で描かれるヨガの崇高さがみじんもないかたちに改変して歌っていたという。

http://bogusne.ws/article/35370687.html


bogusnewsで久しぶりに気に入ったネタなのですが、何故レインボーマンなのか疑問だったので、Wikipediaを調べたところ、こんな記述がありました。

1958年に原作と脚本を手がけたテレビドラマ「月光仮面」を始めとして、数多くの子供向け番組の原作や監修を手がける。1970年代の特撮ヒーロードラマ「愛の戦士レインボーマン」や「正義のシンボル コンドールマン」は川内の経歴や思想を色濃く反映した作品とされる。1975年から監修として携わったテレビアニメ「まんが日本昔ばなし」は1994年まで20年弱にわたる長寿番組となる。

川内康範 - Wikipedia


どうやら「おふくろさん」の作詞者である川内康範氏は、「愛の戦士レインボーマン」の挿入歌(その中にはあの「死ね死ね団のテーマ」も含まれます)の作詞だけではなく、作品全体に深く関わっていたようです。
「おふくろさん」を巡る森進一とのいざこざを見ているだけだと、川内氏は単なる頑固オヤジに見えてしまうのですが、レインボーマンに関わっているとなると、あの頑固さがあったからこそ、あのような傑作を生み出せたのかとも思います。


あと、川内氏は「月光仮面は誰でしょう」の作詞者でもあるのですが、それほど自分の作品にこだわるのなら、bogusnewsでも指摘されている「けっこう仮面」にはなぜ文句を付けなかったのでしょうか?w

追記

id:maximilianusさんに指摘していただいたところによると、Wikipediaの「けっこう仮面」のページに次のような記載があるようです。つまり、永井豪氏は川内氏にちゃんと許可をもらっていたわけですね。

本作は川内康範原作の月光仮面のパロディである。作者の永井豪月光仮面の大ファンで連載前に川内康範にパロディ作品を作る許可をもらいに行ったところ、快く許してくれたという。

けっこう仮面 - Wikipedia