Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

宮澤元総理死去

宮澤喜一元総理の死去に関して、僕が読んでいるブログでもいろんな記事が出ています。


日米関係の「最良の日々」は去ったのか。: 雪斎の随想録
http://lovelysakura.way-nifty.com/sakura/2007/06/post_a66c.html
宮澤元総理の逝去: forrestalの回顧録
http://bewaad.com/2007/06/29/185/
宮沢喜一「分かっていて何も出来なかった人」逝く: やまもといちろうBLOG(ブログ)


政治面、経済面の功罪についてはこれらの記事に付け加えるようなことは何もないのですが、訃報を聞いて改めてWikipediaを読んでみると、知性だけの人でもなかったようですね。特に、暴漢を取り押さえてしまうほどの度胸の持ち主だったとは意外でした。そのような度胸があったからこそ、ブッシュ(父)大統領嘔吐事件のときも冷静に対処できたのでしょう。
ただ、この人は人望のなさか致命傷になってしまったのでしょう。これで人望があれば、迅速な不良債権処理を実施できたかもしれないし、自民党分裂も防げたのかもしれません。そして長期政権となって、バブル崩壊後の不況に対してもっと効果的な対処ができたのかもしれません。


宮澤喜一 - Wikipedia


切込隊長が言うとおり、「彼は周囲を馬鹿にし軽視したが彼の状況を打開するにはそういう人たちに頼らなければならないことに最後まで気づかなかったのだなあ」というのが、宮澤氏に対する辛口だが適切な評なのでしょうね。頭が良すぎた人の悲劇だったのかもしれません。