Baatarismの溜息通信

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大連立失敗から小沢辞意表明へ

ナベツネがお膳立てしたとも噂されている自民・民主の大連立構想民主党の反対で潰えたと思ったら、今度は小沢代表が辞意を表明するという事態になってしまいましたね。
この1ヶ月間1本も法案を通せなかった自民党が焦って大連立の話に乗るのは分かるのですが、民主党にとっては国会が停滞しているのは思惑通りだし、そのことについて国民の批判が強まってるわけでもないので、ここで大連立に乗る必要性はないはずなんですけどね。ここまで(政策的にはともかくとしてw)政局的には正しい行動をしていた小沢代表が、何故ここでこんな行動をしてしまったのか、謎というしかありません。あと、こんな状況で民主党を説得できると考えたのも、見通しが甘かったと言うしかないでしょう。


ただ、こういう形で大連立がポシャって小沢代表も辞任するとなると、与野党のパイプもなくなって、自民党の話し合い路線は頓挫してしまうのでしょうね。9/22のエントリーで、福田首相は喧嘩や博打を好まず逆境の経験がないと書きましたが、この初めての逆境で、野党との喧嘩や路線転換の博打ができるのでしょうか?


福田氏の長所と短所 - Baatarismの溜息通信


また民主党も小沢氏が力を失った後、党を率いることができるリーダーがいないという問題を抱えると思います。この状態で柔軟路線への変更はないでしょうから、これまでの強硬路線を勢いと惰性でずるずる続けていくのでしょう。ただ、強硬路線が行きすぎると世論の支持を失いかねないですから、民主党も前途多難だと思います。


何だか自民党民主党もリーダーシップを失って漂流してしまってるように思えるのですが、どっちが先にリーダーシップを取り戻すのでしょうか。