15×24＝？

僕は元々蓬莱学園というゲーム世界に長年関わっていた過去があり、その縁で蓬莱学園のグランドマスターだった新城カズマ氏とは知り合いなのですが、その新城カズマ氏が５年ぶりに発表した作品が、『15×24』です。

15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)

15×24link two―大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)

15×24 link three 裏切者! (集英社スーパーダッシュ文庫)

15×24 link four　Riders of the Mark City (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-4)

15×24link five―ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック (集英社スーパーダッシュ文庫)

15×24 link six この世でたった三つの、ほんとうのこと (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-6)

四ヶ月かけてようやく全六巻が発売になり、全巻読み終わったので、ちょっとブログで紹介しようかと思ったのですが、正直頭を抱えてしまいました。
出版元はスーパーダッシュ文庫というライトノベルのレーベルなのですが、内容はライトノベルでもなければ、SFやファンタジー、ミステリーとも言い難く、既存のジャンルに収まるような話ではないんですよねえ。
ストーリーは、ある少年がネットで知り合った正体を知らない相手と心中をしようとしたところ、あるアクシデントにより書きかけの遺書メールがケータイで送信されてネットに広まってしまい、それを知った少年少女達が自殺を阻止すべく捜索隊を結成するというところから始まるのですが、その後話はどんどん思わぬ方向に進んでいき、東京という街の底や闇でうごめいていた様々な勢力や埋もれていた話を巻き込んで大騒動になっていくという話です。
そして作者によれば、これは「死についての物語」だそうです。


ただ、こんな解説じゃこの面白さは全然伝えられないような気もして、どうすりゃいいんだあと頭を抱えています。
まあ、それでも面白さは保証しますので、年末年始に時間のある方は読んでみることをお勧めします。ただ、かなり話題になっているので、特に４巻は入手が難しいようですが。