白河前日銀総裁がイグ・ノーベル賞受賞
関係筋からのリークによると、今年のイグ・ノーベル経済学賞は、日銀の白河法皇前総裁に与えられることが判明した。
受賞の理由は「流動性の罠が発生してから15年以上に渡って日本でデフレ政策を続けた結果、世界中の経済学者がその問題の大きさを認識し、リーマンショックの時に日本以外の国が徹底的な金融緩和政策を取ったため、世界大恐慌の再来を防いだ」ことである。この業績は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる」ものであり、そして「絶対に真似できない・真似すべきでない」というイグ・ノーベル賞の選考基準に合致していたことが、受賞の決め手になったという。
日銀の中でも、特に白河前総裁が長年理事や総裁としてデフレ維持に貢献し続け、特にリーマンショックの時は世界で唯一金融緩和に消極的だったことが、受賞者に選ばれた理由であるとその関係筋は語った。
また、白河前総裁は同時にイグ・ノーベル文学賞も受賞することになった。受賞理由は「日銀文学の発展に貢献した」ことである。単なる中央銀行の発表にすぎない文書を、様々なレトリックを駆使して、文学と言える域まで高めたことが、高く評価された。特に退任の時に語った「インフレの率、総選挙の賽、リフレ派、是ぞわが心にかなわぬもの」という言葉は、中央銀行トップの嘆きを詠んだ言葉として高く評価された。
この受賞に対して、黒田日銀総裁は「世界がこれまでの日銀の政策を反面教師として高く評価したものだと思う。このような政策は日銀としても二度と真似すべきでないものであり、これを教訓としてデフレ脱却を目指していきたい」とコメントした。岩田日銀副総裁は「私は長年日銀と論戦を重ねてきたが、今回の受賞は日銀理論がおかしな考え方であることを世界が認めたのだと思う。日本経済復活のためにはこのような日銀理論は早く捨てて、インフレターゲットを達成するための大規模金融緩和を実行しなければならない。」とコメントした。中曽日銀副総裁は「ノーコメント」と言って、足早にその場を立ち去った。
また、白河前総裁の恩師である経済学者の浜田宏一イェール大学名誉教授は、「彼は学生の頃は聡明であったが、いつの間にか日銀流理論に染まってしまった。考え方を変えてもらえないかと思って、公開書簡を載せた私の著書を送ったこともあったが、彼は他の副総裁や審議委員に送った分もまとめて返送してしまった。*1 このような頑な態度で国民を苦しめる政策を実行していたことが、今回の受賞の大きな理由になったのだろう」と語った。
海外でも今回の受賞を歓迎する声が上がっている。ベン・バーナンキFRB議長は「かつて私は日銀の幹部は一人を除いてジャンクだと言ったことがあるが*2、私はそのジャンクな日本銀行を反面教師として、リーマンショック後の混乱に立ち向かった。今回の受賞理由は私の思いそのままであり、選考委員会の決定を歓迎する」と語った。
ノーベル経済学賞受賞者で、日本のデフレ問題についても多くの論文や著書があるポール・クルーグマン教授は、「私はかつて日銀がデフレに対して重い腰を上げないのなら、総裁を銃殺に処すべきだと言ったことがあったが*3、このような賞が与えられるのならば、銃殺にしなくても良さそうだ。その代わり、もし白河氏が授賞式に出席するのであれば、私の手から直接トロフィーを渡したい」とコメントした。
日本からのイグ・ノーベル賞受賞者は数多いが、経済政策担当者の受賞は史上初であり、今後の白河前総裁の対応が注目される。
白河前日銀総裁、イグ・ノーベル賞を受賞 - 週刊東洋鬼経済
8年前にこのブログを始めたころ、僕はこのような記事を書いたことがありました。
そのころはまさかこのような日が来るとは思っていなかったのですが、さすがに今回は驚きました。
私も今回の受賞を素直に歓迎したいと思います。w