Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

片岡剛士氏日銀審議委員候補選出記念リンク集

すでに報道されている通り、リフレ派のエコノミストとして有名な片岡剛士氏が、日銀審議委員の候補として選ばれました。衆参両院とも自民党単独過半数を占めているため、この人事は国会で承認され、9月の金融政策決定会合から参加することになります。

 政府は18日、日本銀行の審議委員に三菱UFJリサーチ&コンサルティング経済政策部上席主任研究員の片岡剛士氏、三菱東京UFJ銀行取締役常勤監査等委員の鈴木人司氏を充てる人事案を国会に提示した。
 任期は5年間。参院が記者団に資料を配布した。
  ルームバーグが入手した政府の国会提出資料によると、片岡氏は44歳。経済政策の調査に約20年間携わっており、理論やデータに基づく「分析手法は高い評価を得ている」という。「アベノミクスのゆくえ−現在・過去・未来の視点から考える」(光文社新書)などの著書がある。慶応大学大学院商学研究科修士課程修了。
 昨年4月、自民党の有志議員の勉強会「アベノミクスを成功させる会」(会長・山本幸三地方創生担当相)に講師として出席し、消費増税の凍結を提唱した。代替の社会保障財源として相続税や資産課税の強化を挙げていた。
 昨年11月4日付の片岡氏のリポートでは、「2%のインフレ目標に向けたモメンタムが維持されているとは全く思えない」とした上で、「早期の追加緩和という具体的なアクションを行うことが定石であり、かつ必要である」との見解を示していた。


日銀審議委員候補に「リフレ派」片岡氏−三菱UFJ銀の鈴木氏も - Bloomberg 日銀審議委員候補に「リフレ派」片岡氏−三菱UFJ銀の鈴木氏も - Bloomberg 日銀審議委員候補に「リフレ派」片岡氏−三菱UFJ銀の鈴木氏も - Bloomberg

私も片岡氏の著書や記事はほとんど読んでいますが、データに基づいた緻密な分析能力と、異論となることを恐れずに主張を貫く勇気をそなえる片岡氏は、まさに"cool head but warm heart"*1を持つ人だと思います。
日銀審議委員としては、執行部を支えるだけではなく、日銀が今後取るべき政策を指し示す存在となってほしいと思います。かつて速水総裁のデフレ政策を批判し、ゼロ金利政策量的緩和政策を主張して、最終的には日銀に採用させた中原伸之氏のような活躍を期待したいと思います。


さて、このように私は片岡氏の日銀審議委員就任に大きな期待をかけているのですが、その反面、これまで各方面で活躍していた片岡氏の著書や記事、レポートを今後5年間は読めなくなるのが残念でたまりません。
そこで、このページでは片岡氏関連の記事や資料をまとめることにしました。

まず、今回の日銀審議委員候補選出にあたって、記事やブログで多くの方が取り上げています。


田中秀臣
リフレ派による片岡剛士氏の紹介|hidetomitanakaのブログ リフレ派による片岡剛士氏の紹介|hidetomitanakaのブログ リフレ派による片岡剛士氏の紹介|hidetomitanakaのブログ


高橋洋一
日銀政策委員、リフレ派増員で民主党色は一掃された | 高橋洋一の俗論を撃つ! | ダイヤモンド・オンライン 日銀政策委員、リフレ派増員で民主党色は一掃された | 高橋洋一の俗論を撃つ! | ダイヤモンド・オンライン 日銀政策委員、リフレ派増員で民主党色は一掃された | 高橋洋一の俗論を撃つ! | ダイヤモンド・オンライン


若田部昌澄氏(英語による片岡氏の詳細な紹介です)
Why PM Shinzo Abe Should Listen To Reflationist Bank Of Japan Nominee Why PM Shinzo Abe Should Listen To Reflationist Bank Of Japan Nominee Why PM Shinzo Abe Should Listen To Reflationist Bank Of Japan Nominee


質問者2氏
日銀審議委員候補に片岡剛士さん٩( 'ω' )و|質問者2 のブログ 日銀審議委員候補に片岡剛士さん٩( 'ω' )و|質問者2 のブログ 日銀審議委員候補に片岡剛士さん٩( 'ω' )و|質問者2 のブログ

【記事紹介】安倍総理は日銀審議委員候補の片岡剛士さんの意見を傾聴すべき(若田部昌澄さん)|質問者2 のブログ 【記事紹介】安倍総理は日銀審議委員候補の片岡剛士さんの意見を傾聴すべき(若田部昌澄さん)|質問者2 のブログ 【記事紹介】安倍総理は日銀審議委員候補の片岡剛士さんの意見を傾聴すべき(若田部昌澄さん)|質問者2 のブログ


また、勤務先の三菱UFJリサーチ&コンサルティングからは、定期的にマクロ経済の動向や経済・金融政策の評価・分析を行うレポートを出しています。さらに著作やメディア活動の一覧も載っています。



またSYNODOSでも多くの記事を発表しています。
片岡剛士 | SYNODOS -シノドス- 片岡剛士 | SYNODOS -シノドス- 片岡剛士 | SYNODOS -シノドス-


Newsweekにも少し記事がありました。
複眼でみる日本経済 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 複眼でみる日本経済 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 複眼でみる日本経済 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト


まだ他にもあるとは思いますが、とりあえず現時点で見つけられたのはこのくらいでした。
もし他にありましたら、このブログのコメント欄やTwitterで教えてくだされば幸いです。


最後に、今後の片岡氏のさらなる活躍を願っています。日銀官僚の「ご説明」には負けないで頑張ってください(笑)

*1:この言葉は近代経済学の祖と言われるアルフレッド・マーシャルの言葉で、経済学を修める者すべてに求められる資質とされています。