Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

日銀の新たな金融政策の枠組みについて

日本銀行は9月20日・21日の金融政策決定会合において、これまでの金融緩和の「総括的な検証」を行い、それに基づいて新たな金融政策「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入しました。 この政策については、これまで日銀の金融緩和政策を支持し、執行…

失敗した「社会保障と税の一体改革」

消費税の10%への増税問題は、安倍総理が増税を2019年10月まで2年半延期し、噂されていた解散総選挙・衆参ダブル選は行わないことで決着しました。前回の延期の時に、再度の延期はないと総理が表明していたため、安倍政権への批判が起こっていて、民進党など…

重商主義が生んだトランプという怪物

米大統領選の共和党予備選は、2位、3位だったクルーズ氏とケーシック氏が撤退を決め、ドナルド・トランプ氏が共和党候補者となることが確実になりました。すでに民主党の候補者となることが確実であるヒラリー・クリントン氏と、本選挙で次期大統領の座を…

財務官僚が国会前で反アベデモ

[1日 東京] アベ総理は「現在の日本経済低迷の原因は2014年に実施した消費税増税であり、そのマイナスの影響はリーマンショックに匹敵する。したがって、日本経済復活のため、10%への消費増税を凍結するともに、2014年の増税も撤回して消費税を5%に減税する…

モンティ・パイソン化するアメリカ政治

[ワシントン 1日] アメリカの共和党と民主党の主流派は、ドナルド・トランプ氏が大統領に就任すれば、アメリカのみならず世界の安全保障にとっても大きな脅威となるため、どのような手段を取ってでも阻止する必要があることで意見が一致し、トランプのような…

腐敗や緊縮はなぜ起こるのか

最近、僕が読んだ本の中に、ジェイン・ジェイコブズの「市場の倫理 統治の倫理」があります。元々は、僕がこのブログでも取り上げたことがある山岸俊男氏や松尾匡氏の著書で内容が取り上げられていたので興味を持ったのですが、たまたま最近復刊されたことも…

消費税率を5%に戻せ

政府は来年2017年4月から消費税率を10%にあげる予定ですが、最近、それに対する障害が強まってきたと思います。一つは2月末に行われたG20の財務相・中央銀行総裁会議で、各国に財政政策の実施が求められたことです。消費税増税は「逆財政政策」というべき政…

テレビ局は報道の自由を守るために周波数オークションを受け入れるべき

高市総務相が「政治的な公平性を欠く」放送に対して、放送法4条違反を理由に電波停止を命じる可能性に言及したことで、言論の自由や報道の自由が脅かされるのではないかと懸念の声が出ています。 この問題を巡って様々な意見が出ましたが、僕が一番納得でき…

なぜ中国の経済危機が起こったのか

昨年以来、中国では株価の暴落が繰り返されています。今年になってからも暴落が発生し、今年から導入したサーキットブレーカーが2度も発動されたため、慌ててサーキットブレーカーを停止するなど、市場の混乱が続いています。その影響は世界中に波及し、先…

財務省は弱体化しているのか?

あけましておめでとうございます。 このブログの更新をしないでいたら、いつの間にか年が明けてしまいましたw せっかくの新年なので、最近気になっていることを書いてみたいと思います。 去年の後半、政府、与党、財務省はずっと軽減税率の問題で対立してい…