Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

不思議の国の金融政策

12/13の記事「中国の金融引き締めについて思うこと - Baatarismの溜息通信」で、中国では中央政府の政策が地方の「対策」によって無効化されてしまうが、金融政策ならば有効ではないかという話をしました。 しかし先日、中国ウォッチサイトである「日々是チ…

サブプライムからマキアヴェッリへ

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)などメガバンク3行は21日、米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題への対応策の一環として協力を要請されていた「米サブプライム支援基金」への融資枠提供の見送りを正式に決めた。 基金側…

投資-貯蓄恒等式

僕が財政赤字の問題を考えるときは、いつも投資-貯蓄恒等式から始めます。 投資 + 政府支出 + 経常収支 ≡ 貯蓄 + 租税 国民所得 - Wikipedia これを変形すると、こうなります。 投資超過額 + 財政赤字額 + 経常収支 ≡ ゼロ 国民所得 - Wikipedia つまり…

「国民一人当たり…」は意味がない

来年度予算の財務省原案が出て、来年度の国債発行額が明らかになったためか、テレビではまた今年も「国民一人当たり○○○万円の借金」などという報道がなされています。 しかし考えてみれば、国債のほとんどは日本人や日本企業が購入することになりますから、…

「嫌韓」の理由(中国編)

2007年12月12日、新快報は「文化をめぐる中韓の戦い」と題した連載を開始した。近年繰り返される文化起源・世界遺産申請をめぐる争いを取り上げているが、特に近年韓国の一部学者が主張している「漢字韓国起源説」に注目している。近年、韓国では「中国文化…

中国の金融引き締めについて思うこと

重慶市陵区にある香港の商社ノーブルグループの大豆破砕設備では、いつものように貨物船から大豆が積み下ろされている。食品や調理油に加工され、顧客企業に販売されるものだ。だが同社によると、最近、一部の顧客企業に異変が見られるという。銀行から資金…

「相手の嫌がること」をする中国

北京で1日に開かれた日中ハイレベル経済対話でまとめられたプレスコミュニケ(報道文書)を中国側が一方的に書き換えて公表し、これに日本側が外交ルートを通じて抗議、訂正を求めていることがわかった。中国側が公表した文面からは、人民元の為替レート上…

財政政策なしでインフレ期待を生み出せるのか?

このブログのタイトルはかんべえさん(吉崎達彦氏)の有名なサイト「溜池通信」をもじったものなのですが、そのかんべえさんが『諸君』の11月号の東谷暁氏と松原隆一郎氏の鼎談で、リフレ派を批判する発言を行っていました。ただ、その時の発言を読んだ限り…

民主党が赤字国債の発行を止める!?

さて、この「埋蔵金」に関して、かんべえさんがとんでもないことを言っています。w <12月5日>(水) (中略) ○ホテルオークラ別館での大パーティーである。まとめて大勢の人に会えるのでありがたい。特に金融界の人は、しょっちゅう勤務先が変わったりす…

霞が関埋蔵金伝説を追うw

霞が関に「埋蔵金」はあるのか――。政府・与党内でそんな論争が続いている。きっかけは自民党内の財政再建重視派が、歳出削減で財源を捻出(ねんしゅつ)するとした民主党の参院選公約を「根拠のない『埋蔵金伝説』」と批判したこと。これに自民党内の成長重…

「嫌韓」の理由

韓国が試合開始直前に先発オーダーをがらりと変更した。星野監督によると「1時間前にオーダーを受け取っていた」。だが、実際のオーダーは先発投手が右の柳済国から左の田炳浩へ。打線も左腕の成瀬を意識してか、1番から6番まで右打者が並んだ。 指揮官は…

民主党の「空気」の研究

額賀大臣が守屋元防衛事務次官の接待に同席していたとして、民主党が「証人喚問の全会一致」慣例に反して証人喚問を議決した件は、与党のみならず他の野党や世論、マスコミ(左右を問わず)の批判を受けた結果、証人喚問見送りとなってしまいました。このよ…