Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

2010-01-01から1年間の記事一覧

日中関係雑感

すでに皆さんご存じの通り、9/7に尖閣諸島で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件をきっかけに、日中関係は極めて悪化してしまいました。 この事件で、当初菅政権は「毅然とした態度」で日本の法律に従って「粛々と」事件を処理する方針を打ち出し、…

日銀の「見かけ倒し」の金融緩和

10/5の政策決定会合で、日銀は金融緩和措置を行いました。国債買い入れを通貨発行量以下とする「銀行券ルール」の枠外で、国債などの金融資産を買い入れる基金を創設するなど、これまでの日銀の緩和策にない政策が盛り込まれており、市場には驚きを持って迎…

円高雑感

色々あって、また一月ほど更新ができませんでした。どうもすいません。さて、菅vs小沢の戦いになった民主党代表選は、結局菅総理の勝利に終わったわけですが、その間に急激に円高が進み、代表戦で菅総理が勝利した直後は、このまま無為無策を決め込むのでな…

クルーグマン発言で思ったこと

風邪をひいたり、個人的な事情があったりして、1月ほどブログの更新ができませんでした。いつも読んで下さっている方々には、申し訳ありませんでした。さて、週刊現代に掲載されていたクルーグマンのインタビュー記事で、日銀に対してこれまでにない過激な…

みんなの党とリフレ政策

すでに皆さんご存知の通り、7月11日に行われた参院選は、民主党は44議席しか獲得できず、与党は過半数割れに追い込まれました。民主党の議席数は自民党(51議席)を下回るもので、民主党はこの選挙に大敗したと考えてよいでしょう。 この選挙で10議席を獲得…

消費税増税は本当に税収を増やすのか?

個人的に色々あって、しばらくブログの更新をお休みしていました。 その間に菅直人政権が発足したのですが、この政権は菅首相をはじめ、仙谷官房長官、野田財務相、枝野幹事長、玄葉政調会長と、消費税増税を主張する政治家ばかり要職についた政権でした。案…

菅政権のトンデモな二人

新首相に就任する菅直人財務相は4日、内閣・民主党役員人事に着手した。 官房長官・副総理に仙谷由人国家戦略相、党幹事長に枝野幸男行政刷新相を起用する方向だ。菅氏の後任の財務相には野田佳彦財務副大臣を昇格させ、仙谷氏の後任の国家戦略相には荒井聰…

バーナンキFRB議長講演に対する誤解について

5月26日、バーナンキFRB議長が来日して日銀で講演を行いました。ただ、そのことを報じた記事の中に、バーナンキ氏の講演内容を曲解しているのでないかと思われるものをみつけました。 日本銀行が26日開いた会議で、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナ…

なぜ日本人は自由競争も所得再分配も嫌うのか?

かつてこのブログで、日本人は市場における自由競争と政府によるセーフティネットの双方に対する信頼が低いという話を取り上げたことがありました。このような傾向は、主要国では日本だけに見られるようです。 「不可解な世論」について考えてみる - Baatari…

民主党でもマニフェストにリフレ政策採用の動き(その3)

このブログでも注目していた民主党の動きですが、残念ながらインフレターゲットは採用されなかったようです。 [東京 12日 ロイター] 政府・民主党が今夏の参院選マニフェスト(政権公約)の策定に向け、実務者による「マニフェスト企画委員会」で本格的…

日銀が「産業政策」?

4月30日の日銀金融政策決定会合では、政策金利の変更はなかったのですが、中央銀行としては異例の政策が検討されることになりました。 [東京 30日 ロイター] 日銀30日の金融政策決定会合で、成長基盤強化の観点から、民間金融機関による取り組みを資金…

書評「デフレ不況 日本銀行の大罪」

ちょっと考えてみてください。もし、あなたの会社の重役にこんな人物がいたとしたら、会社はどうなってしまうでしょう? その人物はとにかく責任を負うのを嫌がり、目標を明確にするのを拒み続けます。それでも何か問題が発生して責任を取らされそうになると…

民主党でもマニフェストにリフレ政策採用の動き(その2)

4/24の記事で取り上げた、民主党の「成長・地域戦略研究会」におけるリフレ政策検討の話ですが、どうやらマニフェストにインフレターゲットや金融政策の目標に「雇用の最大化」を明記することことを提言することになったようです。 [東京 6日 ロイター] …

民主党でもマニフェストにリフレ政策採用の動き

前回は自民党のリフレ政策について書きましたが、今度は民主党にもリフレ政策に向けた動きが出ているようです。 4月21日(ブルームバーグ):民主党が参院選で掲げるマニフェスト(政権公約)策定をめぐり同党の「成長・地域戦略研究会」(大畠章宏衆院国家…

自民党マニフェストにリフレ政策採用

4/11の記事で、「最近の自民党では与謝野氏と対立する上げ潮派の復権が始まっているのではないか」という推測を書きましたが、この推測を裏付けるような話がありました。*1 自民党が夏の参院選に向けて策定したマニフェスト(政権公約)原案の全容が15日、…

岡田靖氏追悼リンク集

すでにid:himaginaryさんもまとめておられますが、こちらでもまとめてみました。 追悼ページ 勝間和代さん:急逝された、エコノミスト岡田靖さんへの追悼文- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!! night_in_tunisiaさん:徒然なる数学な日々 at…

岡田靖=ドラエモン(銅鑼衣紋)氏死去

リフレ派の経済学者として活躍されていた岡田靖氏が亡くなられました。 岡田氏はリフレ派の中でも最も早い時期から活躍していた学者の一人であり、またドラエモン(銅鑼衣紋)のハンドルネームでいちごびびえす(苺)の経済版などネットでも大活躍されていま…

与謝野馨は本当に反民主党か?

すでに報道されている通り、平沼赳夫氏と与謝野馨氏が中心となって新党「たちあがれ日本」が結成されました。 与謝野氏については、これまでもこのブログでも何度も取り上げてきましたが、財務省をバックにした政治家で、消費税増税による財政再建にこだわっ…

財投復活?

今年もエイプリルフール記事を書こうかなと思っていたのですが、どうも現実の方が嘘を上回ってしまったようで、書く気がなくなってしまいました。w 政府が検討しているゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の資金運用改革案が30日、明らかになった。 国債に集中す…

韓国企業はなぜ強いのか?

最近、サムスンや現代などの韓国企業が好調なため、日本でも「韓国企業に学べ」という声が広がっているようです。 例えばかんべえさんは3/5の「かんべえの不規則発言」で、こんな記事を紹介しています。 <3月5日>(金) ○今宵は某所で経済政策を論じており…

財政マネタイズは是か非か

最近、勝間和代さん関係で何冊かデフレ問題やリフレ政策についての本が発売されています。僕も一通り読んでみたのですが、どれも分かりやすく、この問題に対する入門書として良いと思います。日本経済復活 一番かんたんな方法 (光文社新書 443)作者: 勝間和…

日銀の嘘と詭弁

昨日(2/18)の定例記者会見で、白川日銀総裁はインフレターゲットについてこんなことを言ってました。 ――先日の国会審議でもインフレターゲットが議論になった。あらためて見解を聞かせてほしい。 「われわれが発表しているのは中長期的な物価安定の理解であ…

渡辺喜美氏のとってもリフレな国会答弁

渡辺喜美氏については、昨年、麻生内閣時代の定額給付金の対応を巡って批判したことがあるのですが*1、今回ばかりはべた褒めしなければならないですね。w 渡辺議員「本来、この国会はこうしたお金のスキャンダルの話ではなくて、如何にデフレギャップを解消…

デフレを議論すれば実体経済が悪化する?

日銀は29日、昨年12月1日の臨時金融政策決定会合の議事要旨を公表した。それによると、政府が11月20日にデフレ宣言したことなどを踏まえ、「デフレをめぐる議論の広がりが、家計や企業のマインド面に悪影響を及ぼし、実体経済に対する下押し圧力が…

15×24=ネタバレ?

年末年始に『15×24』を全巻読み直していたのですが、最初発売の度に読んだときには気づかなかったことが色々ありました。 今回はそれについて書いてみようかと思うのですが、ネタバレの内容を含みますので、まだ読んでいない人が見なくても良いように、白字…