Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

これぞ日本の底力

政治、経済を主なネタにしたブログを書いていると、どうしても批判ネタが多くなってしまうのですが、ネットを見ていると時々「これはすごい」という話を見つけることもあります。麻生さんじゃありませんが、「これぞ日本の底力」と言いたくなるような話です。こういう人たちを生み出し続ける限り、日本が没落することはないでしょう。


麻生さん、次の講演のネタにどうですか?w

正に波瀾万丈の起業家

 福井県にある小さな企業の印刷技術に、日本を代表する電機メーカーや自動車メーカーが注目している。大手メーカーから次々と開発案件が持ち込まれるが、新規に人材採用をしても工場を増設しても対応が間に合わず、てんてこ舞いの状態が続いている。

 福井県の特産品であるメガネのフレームに図柄を印刷する技術を基に、複雑な曲面に精密な印刷ができる技術を開発した秀峰(福井市)である。「顧客対応で精いっぱい。メディアになんて会う時間はないよ」と言う村岡貢治社長に、特別に頼んで話を聞いた。

 秀峰に今、最も熱い視線を向けているのが携帯電話機メーカーだ。

メガネから転じて携帯、自動車へ:日経ビジネスオンライン

福井県の中小企業がメガネのフレームに精密な印刷ができる技術を開発したところ、内外の携帯電話や自動車メーカーがこの技術に注目し、注文が殺到しているという話なのですが、実はこの経営者は過去に2回不幸に襲われて失敗に追い込まれており、そのうちの1回は検察に事業を潰されたようなものなのだそうです。
何度失敗してもその度に新たなアイデアを持って立ち上がる、正に起業家の鏡と言うべき人物でしょう。

本物のエスカルゴ養殖に世界で唯一成功した鉄工所のオヤジ

 昨年、高瀬俊英(60歳)はガンを患い、胃を全摘出する手術を受けた。術後も抗ガン剤による治療を受けなければならず、絶対安静の毎日が続いた。しかし、高瀬はドクターや家族の目を盗み病院を抜け出し、抗ガン剤治療で意識も朦朧とする中、時間の許す限り「森」に向かった。自らの時間と財産を注ぎ込んで作りあげた「エスカルゴの棲む森」へ。

 高瀬は、三重県松阪市で鉄工所を営んでいる。いつもジャンパーにジャージ姿。どこから見ても由緒正しい「鉄工所のおやじ」の風情だ。しかし、彼こそが世界で初めて「ポマティア(ブルゴーニュエスカルゴ)の養殖」に成功した人物である。


最高級エスカルゴは、三重の鉄工所のオヤジが作る:日経ビジネスオンライン
夢とは、孤立無援でも語るもの:日経ビジネスオンライン

エスカルゴと言えばフランス料理の有名な食材ですが、実は本物のエスカルゴである「ポマティア(ブルゴーニュエスカルゴ)」は乱獲でほとんど絶滅状態であり、今世界で食べられているエスカルゴのほとんどは代用品のアフリカマイマイの缶詰だそうです。
そんな中、三重県で鉄工所を営んでいるオヤジがポマティアの養殖に取り組み、世界で唯一成功させてしまったそうです。
ただ、残念なことに、現在では料理人の方が本物のエスカルゴを扱うことができず、せっかくの偉業もあまり利益には結びついていないようです。あまりにもったいない話だと思うのですが。


日本に本物のエスカルゴがあるという話、外交のネタとしてはもってこいだと思うんですけどね。
フランスのサルコジ新大統領との首脳会談の時は、ぜひこのエスカルゴをお土産に持って行って欲しいものです。
また、来年の洞爺湖サミットのメニューにも、ぜひ採用してほしいですね。
「本物のエスカルゴは三重にあり」という話が世界中に広まってほしいものです。