Baatarismの溜息通信

政治や経済を中心にいろんなことを場当たり的に論じるブログ。

既存の常識にとらわれない福井総裁w

 日銀の福井俊彦総裁は25日、都内で開いた「イエコノミー・シンポジウム」(日本経済新聞社主催)で講演し「家計は労働力を提供するとともに資金の出し手でもある。家計の金融資産のより有効な活用への期待が高まっている」と語った。家計が抱える約1500兆円の金融資産が投資に回って経済を活性化すれば「経済成長率が高まることも十分ありうる」と指摘。家計資産を生かし、日本経済の活力を増す必要性を強調した。

 福井総裁は「日本経済が再生を果たした現在、将来に夢を持ち、前に進める機会は着実に増加している」と指摘。「人生にはつきものであるリスクを認識し、それにうまく対処しながら生活を経営していくことが要求される」と述べた。約1500兆円の家計の金融資産のうち約5割は現預金で、元本が保証されない株式や投資信託などの比率は約15%にすぎないとされる。福井総裁は「家計金融資産にはリスクマネーとして活性化されうる潜在的な力がかなり眠っている」と語り、個人が貯蓄から投資への流れを加速させることで日本経済の活力が増すとの見解を示した。

NIKKEI NET:経済 ニュース:福井日銀総裁「家計の資産生かし活力を」・日経主催シンポで講演


経済学の常識で考えれば、福井総裁が「家計が抱える約1500兆円の金融資産が投資に回って経済を活性化」させたいのであれば、まずなすべきことは金利の引き下げだと思うのですが。この福井総裁発言は、量的緩和解除以降1年間に渡って金利引き上げに邁進してきた日銀の金融政策とは、全く整合性がないですね。w


例の街宣車に「既存の常識にとらわれない福井総裁の発言にエールを送るものであーる!」とでも言って欲しいですよ。まったく。orz