Baatarismの溜息通信

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えらいことになってくるのかも。

オーストラリア:労働党「日本の調査捕鯨監視へ軍派遣」 政権奪還で摩擦も


 【ジャカルタ井田純】オーストラリアの野党・労働党の報道官は15日、豪州近海での日本の調査捕鯨監視のために、軍偵察機などを派遣すべきだとの方針を示した。同国では今月24日の総選挙で、労働党が11年半ぶりに勝利する可能性が高まっている。


 AAP通信などによると、労働党外交問題を担当するマクレランド報道官は15日、記者団に対し「捕鯨船の活動を監視するため、適切な場合には豪軍を派遣する。現在は全く監視が行われておらず、証拠を集めることが重要だ」と述べた。


 豪州はこれまでも反捕鯨の姿勢をとってきたが、現在のハワード政権は日本との関係を重視する立場から軍派遣などの強硬措置は避けてきた。これに対しラッド労働党党首は、より厳しい対応をとるよう政府に一貫して要求。同党は5月に軍艦船を送って捕鯨船に対する臨検や拿捕(だほ)を行う計画を表明し、これを「軍に海賊行為をさせるようなもの」と環境相が批判するなど論争になっていた。


毎日新聞 2007年11月16日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/world/news/20071116ddm041030150000c.html

調査捕鯨関係者にとって衝撃的なニュースが、2007年11月15日に飛び込んできた。同日付毎日新聞の記事によると、豪州の最大野党である労働党が、日本の調査捕鯨監視のため偵察機派遣など軍隊を出動させたいとの考えを示したというのだ。野党といっても、 24日の総選挙で、11年ぶりに政権を執る可能性が高くなっている。まもなく軍出動は現実のものになるかもしれないのだ。


毎日によると、同党では5月、軍艦を送って捕鯨船に対する臨検や拿捕を行う計画まで明らかにした。現ハワード内閣の閣僚からは「海賊行為のようなもの」との批判が出ているが、労働党は強硬な姿勢を崩していない。


「まっとうな国であれば、普通はありえないんじゃないですか。我々の調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約に基づく100%合法的な活動です。臨検や拿捕となれば、国際的な問題になると思います。政権を執れば、政府として責任ある行動を取られると考えたいですが…」


水産庁遠洋課の担当者は、現時点で政府見解は一切述べられないとしながらも、苦渋の様子でこう語った。


同課によると、臨検や拿捕ができるのは明らかに違法操業の場合だけ。それも、捕鯨船の母国政府に通報してOKが出て初めて実力行使できるという。

日本の調査捕鯨がピンチ! 豪、労働党政権なら軍出動も : J-CASTニュース


オーストラリア労働党は調査捕鯨に対して軍隊を出動させる構えだとか。もし労働党政権になってこれが本当に行われてしまうと、戦略的パートナーシップもFTA交渉も吹っ飛んでしまいますね。
とは言え「軍を出されるから調査捕鯨は止めます」というわけにもいかないし、まさか護衛に海自を送るわけにもいかないし、どうなってしまうんでしょう?